昨日に僕は戻る
そしてそこには誰もいない
誰とも待ち合わせていない
昨日に僕は戻る
そしてそこには誰もいない
昨日で僕は待っている
そしてそこには誰もいない
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顔の影が
体の影に影をおとす
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僕は顔が閉まっていた
鍵はあなたたちしか持っていなかった
なのになんで外から壊したんですか
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僕が僕を見て見ぬふりするようになった
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ぼく作のぼくじゃいけなくて
あなた作のぼくで正解でしたよね
でも世界があなた作じゃないから
ぼくはぼく作の世界を作るほかなかったです
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出会いとは冬
ぼくを重ね着して
着て
重ね着したときには
何枚もの上辺であたたかくなれます
別れとは春
ぼくを脱いで
脱いで
脱いだときには
ここに誰もいません
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僕たちの未来にはいつも
輝く赤信号が点灯している
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今は沈黙にうたわせておけ
明日は沈黙も黙っていないといけないから
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夜が沈潜し
(ぼくに顔が見つかる)。
誰からも見つけられたことがない
(のは二番目の悲しみにすぎない)。
誰からも探されたことがない
(ってことがあの泣き顔の理由だろう)。
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-243°
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自分の顔しかなくって
お前は顔病だといわれた
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顔のたし算
顔のひき算
おぼえました
四捨五入顔
約分顔
最大公約数的顔
合格しました
あなたのプラスの顔と
他人のプラスの顔をかけて
マイナスの顔できました
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知ってますか?
ぼくの顔にはもう
表面張力がありません。
人体で顔だけが発狂すると
定義から人間があぶれます
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僕は 顔 だ
けで溺れ
ることがあるよ
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自分を後ろ前さかさまに着ている
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この顔には顔が足りない
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また顔がない
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顔が尽きる
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顔が枯渇している
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顔が表面であったことがない
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自分の顔が定位置にあることを確かめる
(つまりあなたに)
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ひとつの瞳に多すぎる涙
ひとつの顔に多すぎる顔
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誰もが去っていった僕に
僕だけが居残りをしている
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ぼくはぼくの顔を移植したよ
体は元のまま
心も元のまま
ハッピーエンドしかありませんから
皆さんに感謝です
ここにいる人が誰か存じないですけど
ぼくは上手にはじめましてってできます
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人に会うことは
孤独ほど難しくない時もある
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残り1ピースだけなくて
お前のパズルは不完全だと言われた。
だからぼくはパズルを捨てた。
でもそんなあとで引きだしの中から
最後のピースを見つけてしまう。
お前のパズルを作れと言われて
ぼくは指示に従っている。
あと2万ピースちょっとを探すまで
ぼくは人から不完全だって言われている。
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タイムマシンで今日に連れてってくれ
ここにいる人は命との誤差が大きすぎた
昨日にたどりつけないくらいに
自分が明日のここにいない
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生まれたあともぼくは逆子だったみたいで
生き方までさかさまになっていたんです
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ぼくにはハイド氏とハイド氏がいた
二人は悪者をやっつけてくれたよ
だからさよなら
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きのうにぼくは戻る
そしてそこには誰もいない
誰とも待ち合わせていない
きのうにぼくは戻る
そしてそこには誰もいない
きのうでぼくは待っている
そしてそこには誰もいない