愛さないことにかけては世界の方が上手

詩人・ライターの喜久井伸哉(きくい しんや)による愚文集

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【現代詩】「(弔うことのできない死があって)」他一編

今年書いた詩、「(弔(とむら)うことのできない死があって)」と「あとかた」の二編を掲載します。 ♦♦♦♦♦ (弔うことのできない死があって) 弔うことのできない死があって喪上がりはまだおとずれていない。遺体のあがらない死があって僕は悲しみきること…

【コラム】読書の真骨頂 「ネトウヨ」に読書家はいない

書店へ行くと、「マンガでわかる」とか「一日〇分で身に着く」とか、即効性を売りにした本がベストセラーの棚に並んでいる。効率的な情報処理は時代の要請でもあるだろうし、私自身がその手の本のお世話になったこともある。けれど本を開き、文字を追い、自…