愛さないことにかけては世界の方が上手

詩人・ライターの喜久井伸哉(きくい しんや)による愚文集

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

うってんぱらりん中村佳穂 『そのいのち』の歌詞を激しく意訳する

《活動報告》 雑誌『ミュージックマガジン』2019年8月号に、『トム・オブ・フィンランド』の映画評を書いた。機会があればご覧ください。 ミュージック・マガジン2019年8月号:株式会社ミュージック・マガジンmusicmagazine.jp そしてそれとは一切関係なく、…

絵を描く作家たち 酉島伝法、ブッツァーティ、ムロージェク他

先日、酉島伝法の『宿借りの星』(東京創元社 2019年)を読んだ。異形の者が「本日はお皮殻(ひがら)もよく」というような、造語をはじめとした創造力と遊びに満ちており、SF的世界に耽溺できる小説だった。 しかし個人的に注目したのは、著者自身が写実的…