どんな現実も、僕の想像力ほどは美しくなかった。
先鋭化した記憶は、いくつになっても現在に刺さる。
過去が立ちふさがって未来に進めない。
あまりにも磁力を持ちすぎて、いつまでも遠ざからない昔。
思い出の欠損を想像力のペンキで塗り直す。
想像力が発達すると、人は過去に弁護士を送り込めるようになる。
自分の輪郭線を彫るのはいつだって他人だ。
漫画やアニメは間違っている。個人の存在は主線によって描かれるべきものではない。個人以外の色彩が寄せ集まったことでできる、あいまいな差異の輪郭によって描画されるべきだ。
「ふつうの人生」という無間地獄
病気に自分の肉体が飼われている
この国は戦争の不責任条約の締結をよく守っている。
幸福な狂人がつかのま正気にもどる不幸。
思想が消化されていく頭の中の胃袋。
難消化性の思想。
作家に限らず、飢えた子供を前にして誰に何ができる?
特定の生きものを臆病=攻撃的にさせたいなら、性器を外付けにすればいい。ホモサピエンスのオスのように。
小さな加害も大きな被害を生む
上(かみ)の見えざる手に踊らされている貧困層。
結局のところ経済を動かしているのは、よく見える人の手。
個人的なことは家族的なことだ。
人は見ずにても死ぬ
井の外に蛙飛び込む土の音