愛さないことにかけては世界の方が上手

詩人・ライターの喜久井伸哉(きくい しんや)による愚文集

2023-04-12から1日間の記事一覧

【断想】歎舌抄(たんじしょう)

それは闇の中で希望を告げる光ではなく次の闘いの始まりを告げる焼夷弾だった 人々が口を開いては沈黙をたいらげている 人から噛み砕いて説明されたことでわたしごと粉々に砕かれてしまった 私の舌から知らない文法が出てくるその方が相手はよくうなずいてく…