愛さないことにかけては世界の方が上手

詩人・ライターの喜久井伸哉(きくい しんや)による愚文集

2018-10-21から1日間の記事一覧

【詩】「禽獣(きんじゅう)」

禽獣 「絆」という言葉はむかし家畜をつなぐ道具の意味だった。大勢で歌われるには不向きな綺麗でもない原義がある。もっとも絆とやらの内実にはずうずうしい調教もあっただろう。 守りたかっただけの命綱がいつしか首吊りをさせている。そばにいようとした…