愛さないことにかけては世界の方が上手

詩人・ライターの喜久井伸哉(きくい しんや)による愚文集

風刺画

【諷刺家ファイル】日本の戦中・戦後の画家たち 河原温・中村宏・石井茂雄・浜田知明

このブログは詩や1コマ漫画などさまざまな形式の記事を出しているが、元々は趣味の諷刺研究のアウトプットに使うという目的があった。諷刺家については、以前ツイッターで「諷刺作家備忘録101」をやり、101人分のリストがある。今回はそれらのまとめの一つと…

【諷刺家ファイル】No.75 風間サチコ「芸術は不発弾だ!」

諷刺家ファイルNO.78 風間サチコ ※敬称略 風間サチコは、1972年生まれの版画家。モノクロの木版画によって、現代日本をターゲットに据えた諷刺的な作品を発表している。2018年には初の作品集『予感の帝国』(朝日出版社)が出版された。 独特なポイントを三…

【諷刺家ファイル】No.57「セックスがなければ子供だって生まれない」不遜なる絵本作家 トミ・ウンゲラー

2019年2月9日、絵本作家として知られるトミ・ウンゲラー(Tomi Ungerer)が亡くなった。87歳だった。 www.asahi.com ウンゲラーは1931年フランス生まれ。56年に渡米し、イラストレーターとして活躍する。その後アリルランドに移住。代表的な絵本に「すてきな…

【諷刺家ファイル】No.53 諷刺画の王 ジョージ・グロス

ジョージ・グロス(George Grosz 1893–1959)ドイツの世相を鋭く荒々しい描写によって描きだした、二〇世紀最大の風刺画家。 以下は『社会諷刺漫画』 (岩崎美術社 1969年 ※表記は「グロス」ではなく「グロッス」となっている)から。順に「えらい人」、「つ…

【アート】ダークユーモアの描き手4人

漫画家や風刺画家とも一線を画す、独自のユーモアやシニカルな視線を持った描き手たちがいる。今回はその中から、特筆すべき4人のアーティストをまとめてみた。 デヴィッド・シュリグリー DAVID SHRIGLEY イギリスの現代アーティスト。日本でも2017年から201…