本
某取材にて、詩人の最果タヒさんについて聞かれる機会がありました。 一部は『ひきポス』(https://www.hikipos.info/)の記事に活用しましたが、多くは未使用だったので、当ブログで掲載します。 ※※※※※※※※※※※※ ―—最果さんの詩を読むようになったのはいつか…
書店へ行くと、「マンガでわかる」とか「一日〇分で身に着く」とか、即効性を売りにした本がベストセラーの棚に並んでいる。効率的な情報処理は時代の要請でもあるだろうし、私自身がその手の本のお世話になったこともある。けれど本を開き、文字を追い、自…
中動態から見る「教育マイノリティの世界」/國分功一郎著『中動態の世界』読書メモ⑤ 『中動態の世界』は、マイノリティの言葉の不自由さについての記述から始まる。学究的な分厚い本のプロローグが、語れないことへの嘆きから始まることに、あらためて注目…
中動態から見る「教育マイノリティの世界」/國分功一郎著『中動態の世界』読書メモ④ futoko.publishers.fm 「選択」と「意志」は別物 『中動態の世界』では、ハンナ・アレントを参照し、「選択」と「意志」の違いを考察している。 たとえば、「リンゴを食べ…
中動態から見る「教育マイノリティの世界」 國分功一郎著『中動態の世界』読書メモ③ 「不登校新聞」哲学者・國分功一郎インタビュー futoko.publishers.fm 〔問題:カツアゲにあって金を渡す行為は、能動態と受動態のどちらになるか?〕 中動態を考察してい…
中動態から見る「教育マイノリティの世界」/國分功一郎著『中動態の世界』読書メモ② futoko.publishers.fm 「不登校新聞」のインタビュー記事 に刺激を受けつつ、中動態から見た「教育マイノリティ(不登校)の世界」を見ていきたいと思う。なお私は七歳か…
2018年8月15日、「不登校新聞」で哲学者・國分功一郎さんのインタビューが公開された。私も編集に関わった記事で、著書の『中動態の世界』を中心に語られている。 futoko.publishers.fm マイノリティには、世の中のマジョリティの人々とは「言葉が違う」よう…
村上春樹、高橋源一郎、島田雅彦、中原昌也。これらの作家たちに共通することがある。それは、優れた前衛小説を書きながら、芥川賞を取らなかったことだ。芥川賞は、半年に一度やっているわりに、これぞという作家たちを漏らしてきた。(新人の傑作が候補に…